兎村彩野|Illustrator / Art Director

大東京ポッド許可局へ行ってきた

いつも聞いている東京ポッド許可局というラジオ。その番組のイベントで「大東京ポッド許可局」へ行ってきました。

今回は番組内でTシャツデザインコンテストがあり、ありがたくも私のデザインが採用されました。福岡・名古屋・東京と3箇所の会場の物販でTシャツが販売されました。かなりの数が売れまして無事に完売とのこと。ご購入いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

もともとこのTシャツのデザインの元は今年の1月頃、自分のiTunesのアイコンのために描いた絵でした。

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こういう感じで過去の150本のラジオデイズのアイコンに使っています。背景に色を入れたアイコンだと、iTunesの中で探しやすいです。自分にとってのお三方の印象ってこういう感じでした。

 

 

Twitterで画像をサンキュータツオさんがRTして下さったおかげで局員さんとの交流が始まりました。なのでこの絵をベースにTシャツに応募したらよいかなぁと思い、応募しました。

ちなみにちょっとオマケなんですが、鴨だしにカレー粉入れたらカレー蕎麦で上手い!みたいな投稿にも「トニカク局員」で出たことがあります。あれも私です(笑)

 

 

話は戻して。デザインはこんな感じになりました。

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中野のイベントに遊びにいきまして、自分のTシャツとご対面です。トルソーに着せて展示されていたのでデザイン見やすくてうれしかったです。当日はステージで授賞式もありまして、副賞として許可局ジャンパーをいただきました。前から許可局ジャンパー欲しかったので、事務用品のカタログで似たジャンパー買って刺繍して作ろうかなと思っていたので、まさかの本家からいただけるという!すごく幸せです。

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私はミズノというスポーツメーカーで自分のブランド「ハレニモリ」というシリーズを持っており、もう何年もミズノの中でアウトドア用のTシャツを作っています。こちらはロット数が大変多く、そして全国の大小あるスポーツ用品店で販売されるという、いわば、Tシャツのドマスのようなお仕事です。なのでたまたまTシャツを作るとか売るとかの知識と技術が身体の中に入っていました。

許可局風に言えば、マス的なTシャツ作りの技術や知識を同人的なイベントに持ってくるということが出来るんじゃないかなぁと思っていました。好きなモノを作ろう!ではなく、もうちょっと視点をひいた状態で、いいね!を稼ぐより本当にみんなが買いたくなるTシャツを作ろう!をゴールにしていました。

きっとこれから、世の中はマスと同人の世界が混ざっていきます。1つにはならないけど、製品作りの技術革新のおかげで、価格を下げた小ロット生産が可能になってきています。オリジナル1点モノも作りやすくなってきました。その事を実感していると同人の世界の方が圧倒的な速さで広がるはずだなと感じます。

ということはこれからはさらに同人の世界の混沌化が進みます。なので同人の中で光るためにはマスの世界で蓄積されている技術がきっと役に立つだろうなと思っています。

私の持っている技術はデザインだったりイラストだったりなので、その技術をうまく使ってデザインできたかなぁと思っています。という長い長い理由があって、たくさんの許可局員の方にTシャツを買っていただけたという事実は本当に嬉しかったです。もちろん、私のデザインの力だけではなく、東京ポッド許可局という素晴らしい番組がまずあって、その番組の持つ愛の力で売れたというのが大前提ではありますが、応募したときから狙っていた考え方は間違っていなかったかもなぁという小さい自信を感じました。

今回、マスの技術で同人をデザインするをしてみて、自分もその同人を本当に好きでいることが一番大事なんだなとも知りました。自分が好きでないと持っている技術を応用出来ず作業がただのタスク(案件)になってしまう。でも好きがちゃんとそこにあると、それは外側まで伝わるし、好きという熱は伝染するモノだとも思っています。

本当に許可局が好きで、仕事しながらかけっぱなしで聞けるありがたいモノ。仕事の効率も上がるし、夫婦の会話のネタにもなるし(我が家は夫婦2人の小さいデザイン事務所なので一緒に聞いています)。そういうありがたいモノを作り続けている人たちに恩返し出来たらいいな、そして色々な場所にいる同じ許可局員の仲間たちに会えたらいいな、その純粋な気持ちがまず根底にちゃんとあり、そこに自分が手に入れてきた技術や知識も足していける。この状態がマスの技術を同人の世界に応用するという新しい技になるなぁと知りました。そしてこの技はこれからもっともっと世の中に必要になってきます。同じような事に気付いているクリエイターさん探していこうと思いました。

 

小さい頃から家の居間にはテレビがなく、ラジオで育ちました。ラジオのリスナーという静かな愛ある人たちがとても好きです。小さい頃は母と二人で好きな番組にハガキを応募したりしていました。サイン入りグッズなんかが当たるとそれだけで数日ルンルン暮らせます。ラジオはいつも人生の真ん中の少し横にあるモノで、いまも変わらずそうです。そのサイレントな愛情が今回Tシャツデザイン制作の一番深い場所にあった気がします。

 

これからも許可局はずっと楽しく聞いていきたいし、マスも同人も垣根なく好きなモノをフラットに愛せる良いリスナーでいたいと思います。

おまけ。今年のハロウィンは許可局コスにします。

by
Illustrator / Art Director 兎村彩野。1980年東京生まれ、北海道育ち。高校在学中にプロのイラストレーターとして活動を開始する。17歳でフリーランスになる。子ども向けの絵(NHKおかあさんといっしょの「黒ネコダンス」や「ながぐっちゃん」など)や女性向けの絵、アウトドアの絵を得意する。ドイツの万年質LAMY1本で描く「LAMY Sketch」が人気になる。
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