兎村彩野|Illustrator / Art Director

バターが気持ちよくなる柳宗理のバターナイフ

自炊がメインの生活で、なるべく使い捨てをやめて気に入ったモノを長く快適に使おうとすると、1つずつのアイテムをかなり丁寧に慎重に選ぶようになります。「かっこいい!」とか「こだわり!」と言うより、買い換えるために探したり調べたりする時間がもったいないとか、日々小さくイライラするのが面倒くさいという感覚です。とてもずぼらで面倒くさがりなので、小さい面倒を解決するために道具を選んで暮らしています。

 

日常の道具が調ってくると、家にいるのが楽しくなるし、快適の積み重ねでストレスがかなり減ります。「これ!」と決まれば何年でも使うし、ちょっと使いにくいと壊れたときに違うモノに変えていく生活です。あと30年くらいそうやって暮らしていたら、長生きすればするほど快適になるんだろうか?と思ってしまいます。

 

そんな「これ!」で一昨年出会ったバナーナイフがこれです。ぱっと見、普通のバナーナイフなんですが、驚くべき気持ちよさです。前は全ステンレスの同じ柳宗理シリーズを使っていたんですが、ある方から「黒柄の方が薄いんですよ」と教えていただき、買い換えの時に変更しました。

たしかに一回り薄い感じがします。薄い刃をすーっとバナーに当てると気持ちよいほど切れます。握りの黒い柄が木のおかげで手が冷たく感じないのもとても快適です。

バナーナイフとしては安くないのですが、壊れるまでもう何年も買う事はないだろうし、冷蔵庫から出したバターと格闘するストレスから解放されたと思うと、手放せない「これ!」です。

 

バナーナイフはワイン好きやバゲット(パン)好きの人に贈ると喜ばれるので、よくプチギフトに選んでいます。パテを塗ったりジャムを塗るのもちょうどいいサイズなので相手を選ばない感じも好きです。

自分で買うにはちょっと高いけど、もらうとちょっと嬉しいアイテム。そういうバターナイフです。好きです。

 


yanagi_butter_mini黒柄カトラリー バターナイフ
外寸:168mm
ハンドル部:カバ材積層強化本

by
Illustrator / Art Director 兎村彩野。1980年東京生まれ、北海道育ち。高校在学中にプロのイラストレーターとして活動を開始する。17歳でフリーランスになる。子ども向けの絵(NHKおかあさんといっしょの「黒ネコダンス」や「ながぐっちゃん」など)や女性向けの絵、アウトドアの絵を得意する。ドイツの万年質LAMY1本で描く「LAMY Sketch」が人気になる。
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