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父の筆、娘の筆。

私の筆は父のお下がりなので、父が高校生の頃に使っていた物です。私が高校生の時にもらいました。

父が教えてくれたのは、絵の描き方より、筆の手入れでした。一度痛めてしまったりクセをつけてしまうと動物の毛なので直せないよ言われ、使ったらすぐ洗う・乾かすを徹底しています。毛先に物があたらないように気を遣います。

もらった日からずっと丁寧に手入れしています。普段はしっかり洗い乾かし、年に1回、1本ずつゆるみなどをメンテナンスをしながら使っていたら、16歳にもらった私も36歳になりました。この筆は何才なんだろう?

昨日も年に一度のメンテナンスの日。筆立ての缶が錆びたので、今年はホームセンターでペンキの保管用の缶を新しく買い、それに大好きなParraのシールを貼りました。古い筆たちが新しい服を着て今っぽい顔しています。

前におばあちゃんに筆の話をしたら「へぇ!孫がつかってるの!」と笑っていました。昔は海外の画材ってすごく高かったそうで。フランスなどの当時の質の良い筆らしくとても丈夫で、45年以上ずっと親子で使ってる道具になった。今日も現役。若い父に買ってくれてた祖父母に感謝です。

画材たちが旅をしてここまでやってきて、私を安住の地としてくれているなら嬉しい。

by
Illustrator / Art Director 1980年東京生まれ、北海道育ち。高校在学中にイラストレーターとして活動を開始。シンプルな暮らしの絵が得意。愛用の画材はドイツの万年筆「LAMY safari」。